踏雪蘭妃(とうせつらんひ)
蘭香ただよう、手摘みの黄茶
静かに雪を踏むような、やさしく、澄んだ一杯。
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早春、雪解けの頃に摘まれた繊細な芽を、伝統的な「三黄製法(黄蒸・黄悶・黄晒)」でじっくりと仕上げた、やわらかな口当たりの手づくり黄茶です。
ベースとなるのは、四川省・蒙頂山の緑茶。
そこに、蘭の花の香りを茶葉に移す伝統技法を施し、香りが茶にしっかりと移ったあと、花は丁寧に取り除かれます。
高級な花茶ほど花を残さないのは、茶葉本来の味わいと透明感を際立たせるため。
ただし、見た目と香りをより華やかに仕上げたい場合は、最後に傷んでいない蘭花を少量添えることもあります。
湯を注げば、淡く透き通る杏黄色。
ふわりと蘭が香り、やさしい甘みと清らかな余韻が静かに広がります。
喉を過ぎたあとも、ほのかな香りと春の空気が口の中に残る、まるで詩のようなお茶です。
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種類| 黄茶(こうちゃ)
香り| 蘭花香
産地| 中国・四川省 蒙頂山
製法| 三黄製法(黄蒸・黄悶・黄晒)+ 蘭花香の薫香技法
おすすめの飲み方| 85〜90℃の湯で短めに抽出。繊細な香りを静かに味わうのが◎
保存方法| 高温多湿を避け、密閉容器で保管